第6章 生徒指導の先生※歌仙兼定R18
「先生……」
「桜、君は何もわかっていないね」
先生は棒を私の肩にあてると、腕、脇腹と下の方へとなぞっていく。
まるで、先生の指で触れられているかに思えて、恥ずかしくなってしまう。
怒られてるっていうのに。
つい変なことを考えてしまった。
だけど、棒は確かに私の身体をなぞり、腰の辺りで動きを止めた。
「桜、スカートを上げなさい」
「え……」
「聞こえただろう?スカートを朝着ていたものと同じ丈になるまで、手で上げるんだ」
何を言っているのか、と思った。
まさか、目の前でスカートを上げろとは。
冗談なのだろうか。
「桜、早くしなさい」
「えっと……出来ません。そんな、先生……」
先生の顔を見上げると、彼はきつい表情をしていた。
「困った子だ。君みたいな子は、きちんと指導しないとね」
苛立ったような声を出すと、先生は私を窓際に押し付ける。
「先生⁉︎あの……っ⁉︎」
先生の手がスカートの裾をつまむ。
そして、ゆっくりと上へ上へとその手が昇っていった。