第6章 生徒指導の先生※歌仙兼定R18
放課後、先生の言う通りに生徒指導室に向かった。
怒られる理由はわかっている。
けど、悪あがきでロッカーにしまっていた長い丈のスカートを履いてきた。
誤魔化せるとは思ってはいないけれど。
部屋の扉には指導中の貼り紙がされており、ドアノブに手を掛けると鍵がかかっていた。
「誰もいないのかな?」
歌仙先生はまだ来ていないのかもしれない。
職員室に行くか迷ったが、念の為扉をノックしてみた。
「君か、待っていたよ」
ノックをしてしばらくすると、扉が開き、先生が顔を覗かせた。
待っていたなんて言葉、こんな時じゃなきゃ嬉しいのに。
「さぁ、中に入りなさい」
「…………はい」
逃げ出したい。
そう思いながら生徒指導室の中へと入ると、先生は部屋の鍵をガチャリと閉めた。
あぁ、これから先生に怒られるのか。
鍵が閉まる音と同時に、溜息が漏れた。