第30章 癒されたい※へし切長谷部R18
長谷部の手つきがいやらしく感じる。
そう思えば思うほど、手の動きが気になってしまう。
もしかしたら、遠慮して強く指圧出来ないのではないか。
いっそ、もっと強く押してと言ってみるのがいいのかもしれない。
そう思っていると、お尻を揉むように動いていた長谷部の手が、ぐぐっと強めに押した。
「あ……っ!」
急に強く押され、変な声が出てしまった。
恥ずかしい。
きっと、変に意識しているせいだ。
長谷部は私を思って、マッサージしてくれてる。
私が少しでも眠れるよう、マッサージしてくれている。
そう何度も心の中で言い聞かせた。
何度か強くお尻を押した後、長谷部の手は太ももへと降りていく。
軽めに指圧しながらゆっくりと膝裏まで降りていったかと思えば、優しく撫でるように上へと手が滑っていく。
「……っ」
声が出ないよう唇を噛み、目をキュッと瞑る。
その時、太ももの内側に手を伸ばされ、彼の指先が足の付け根をつうっと掠めた。
思わず体に力が入り、くつろいでいた足をギュッと閉じる。
「は……んんっ」
どうしよう。
長谷部のマッサージが、別に意味で体に悦を与えている。
これは、本当にマッサージなのか。
もしかしたら、ワザといやらしい手つきをしているのか。
頭の中は疑問だらけだというのに、長谷部に聞く勇気もない。
「主、そのように足をぴったりと閉じてしまったら、マッサージ出来ませんよ?」
「あ、ごめんなさい」
長谷部はクスりと笑うと、私の足をゆっくりと開かせた。
ここで、足を開かず、もうマッサージは必要ないと言うことも出来ただろう。
けれど、そんな事言えるわけがなかった。
もし長谷部に、何故ときかれたら。
恥ずかしくて言えない。
そして、長谷部の手が足の付け根をギュッと押さえながら揉んでいく。
弧を描くように揉み込んでは、付け根を指先がなぞる。
「あ……っ」
今、彼の指が、恥ずかしい場所へと触れた。
ほんの一瞬、掠めただけなのに、びりっと甘い刺激が体を駆ける。
やめてと言いたいのに、言えない。
するとまた、指先が秘部へと触れる。
今度は、一瞬だけなんてものじゃない。
つうっと、指先が秘裂をゆっくりとなぞる。
彼の手の動きは、どんどんいやらしく、大胆に触れるようになっていった。