第29章 沖田総司の脇差 零章※へし切長谷部

絶え間なく、胸の感触を手で確かめるように何度も揉まれては、口から漏れる吐息が熱く、艶めいたものに変わっていく。

「あ、あっ……ん、長谷部……っ」

長谷部の手の中で自然と胸の先端が擦れて、彼の手のひらで擦られるたびに、ジンとした甘い痺れが走る。

「女の体はこうも違うのだな。柔らかくて滑らかで、触れていて気持ちがいい。けれど、力を込めれば壊れてしまいそうだ」

長谷部の手のひらがゆっくりと、胸のふくらみを下からすくっては優しく揉みあげた。
彼の手の動きに合わせて、私の乳房が長谷部の望む通りに形を変える。

「長谷部っ、なんだか……変な感じが、あ……っ」

長谷部の手が次第に厭らしくなっていく。
ツンと尖った胸の頂きを指先で捏ねられ、思わず体が仰け反ってしまった。
その反応に気を良くしたのか、長谷部はふっと笑った。

「こうされると、気持ちがいいんだな？」

「あっ、や……待って、あ……っ」

もう、立っていられない。
体に上手く力が入らなくなり、その場に座り込みそうになると、、長谷部は逃さないと言わんばかりに私の体を抱きしめた。

「……すまない。もっとお前に、霧雨に触れたい……いいか？」

耳元でそう囁かれ、下腹部がジュンと熱くなった。
脚の間がジンジンして堪らない。

私は長谷部に抱きしめられたまま、コクンと頷いた。
断る理由なんてない。
いっぱい、触ってほしいから。