第29章 沖田総司の脇差 零章※へし切長谷部
しゅるしゅると衣擦れの音がし、袴や腰巻、サラシを床に落とすと、長谷部の目の前に裸身が晒される。
小ぶりだがぽよんと膨らんだ乳房に、胸から腰にかけてのなよやかな曲線。
下半身には、雄を主張するような膨らみがない。
目の前にあるのは、紛れもなく女の体。
長谷部は、私の裸をまじまじと見つめていた。
そんなにじっと見られると、その視線がちょっとくすぐったく感じる。
「その……綺麗だ」
ごほんと咳払いをしながら、恥ずかしそうに彼が言った。
なんだかその仕草が可笑しくって、思わず笑ってしまった。
「本当に……刀剣女士なんだな」
そう言って、遠慮がちに長谷部が私の胸に触れる。
長谷部の手が私の胸を包み込み、その手の熱さに体がぴくんと跳ねた。
「ん……っ」
「あっ、すまない!痛い、のか?」
胸をやわやわと揉まれるのが気持ち良くて、つい声を出してしまうと、長谷部は心配そうな顔をして、乳房から手を離した。
長谷部の手の温もりが無くなった胸は、再び彼の熱を欲しているかのように、中心にある頂きをツンと尖らせていく。
「違うの、その……長谷部に触られてると、気持ち良くて」
「そうか……それなら、これはどうだ?」
両方の胸がやんわりと長谷部の手に包み込まれ、円を描くように優しく揉まれていく。
大きく上下に揺さぶられたり、時折ギュッと握り込まれたり。
長谷部は胸の感触を楽しむかのように、乳房を揉んでいた。
「あ……、それ気持ちいい」
長谷部に触られているところが、熱い。
初めて触られたというのに、その刺激に体がびくびくと震えてしまう。
次はどう触れるの?
もっと、触れてくれる?
長谷部の手が動くたび、体が次の刺激を求めてしまっていた。