第28章 無知な審神者は近侍に一服盛られる※一期一振R18
普段はこんなところ、絶対自分で触らない。
けれど、今夜はなぜかここがじんじんと疼いて堪らないのだ。
「あ……、んん……ふっ」
指先が秘裂を割ると、そこはぬるぬるとした何かで濡れていた。
そして、そこをくにくにと押し潰すと、力が抜けそうなくらい気持ちがいい。
初めてだけど、すごく恥ずかしい。
桜は秘部に触れることに羞恥心を覚えたが、気持ち良さの方が勝り、手を動かすのを止めることが出来ない。
せいぜい、誰かがここに来ないように、声を押し殺すくらいだ。
だが、初めての快楽に桜は抑えきれずに小さく声を漏らしてしまっていた。
一期一振の香りを感じながら目をギュッと閉じれば、まるで一期一振に触れられているよう。
桜は指をぬちゅぬちゅと動かしながら、そんなことを考えてしまっていた。
「あ、ん……っ、い、一期……さんっ」
桜は堪らず、何度も一期一振の名を口にしてしまっていた。
すると、彼女の聞き慣れた声が耳に届く。
「主……?」
聞き慣れたその声は、一期一振だった。
「い、一期一振さん……っ」
何故、彼がここにいるのだろう。
一期一振は近侍だが、今夜はもう仕事を終えて部屋に戻ったはず。
見られたくないところを見られてしまった。
桜はあまりの恥ずかしさに、消えてしまい気持ちになったが、彼の姿を見て恥ずかしい気持ちと同時に、体がずくずくと疼いていた。
そして体が熱くて、熱くて、堪らない。
「主、すみません。まだお休みになられていないのか気になってしまったものですから」
桜は顔を真っ赤にして、恥ずかしさに顔を歪ませる。
けれど一期一振は何事も無かったかのように平然とした顔をしていた。
いや、一期一振のことだ。
もしかしたら主である桜に配慮して、普段通りに振舞ってくれているのかもしれない。
桜はますます自分が情けなくなり、涙がこぼれ落ちた。