第23章 憧れの先生※一期一振R18
これはまずい。色々とまずい。
気になるけど、気になるけどっ!
これは良くない状況だと思う。
「え……あのっ、え、遠慮しておきます……っ」
力いっぱいに先生の胸を押して、先生から体を離す。
とにかくこの場から逃げようと、先生に背を向けて駆け出そうとした。
「……あっ」
けれど、一期先生は私を逃してはくれなかった。
一期先生の腕が背後から私を包み込み、ギュッと抱きしめられる。
「では、はじめましょうか」
ぞくりとするほど、甘い声。
一期先生のその声に、心臓がドクンとはねる。
「何も心配はいりませんよ。きちんとわかるまで丁寧に教えてあげますよ。桜が勉強熱心なのは……よく知っていますからね」
そう言って一期先生は、背後から両手で私の胸をやんわりと包み込んだ。
私のほどよく小さな胸が、先生の手のひらに収まり、先生の手がやわやわと優しく揉みしだく。
「やっ、あっ……一期、先生っ」
自分の胸元を見れば、一期先生の手が私の両胸を鷲掴んでいる。
い……厭らしすぎるし、信じられない光景だ。
あまりにも信じがたい状況に、抵抗することすら忘れていた。
だって、相手はずっと憧れていた、一期先生だったから。
心のどこかで、こうなったらなって、妄想したことあるし。
「桜、どうですか?痛くないですか?」
どうって、何!?
痛くはないけど、なんて答えればいいの!?
「わ、わからないです……っ」
先生、なんて答えるのが正解なんでしょうか。
「そうですか……では直に触ってみましょうね」
一期先生は背後からブレザーのボタンを外し、ブレザーを脱がせると、バサッと音を立ててブレザーが床に落とされる。