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ショートなR18妄想【刀剣乱舞】

第23章 憧れの先生※一期一振R18


困った。
ちっとも勉強に集中出来なかった。

勉強に集中しようとしても、先生の顔を見るたび、昨日読んだ小説のシーンが頭に浮かんでしまう。

先生、どう思っただろう。
昨日は勉強熱心って褒めてもらったのに。

一期先生の授業が終われば、収まると思ったけど。
今度は小説の続きが気になって仕方なくなってしまっていた。

こんなこと、今までなかったのに。

全ての授業を終え、学校の図書館を訪れた私は、ぼんやりと窓から外を見た。

図書館の向かいには、グラウンドを挟んで職員室がある校舎がある。
ここからでも職員室が見えるけど、一期先生の姿は見えない。

ふうっとため息を着くと、座って鞄から参考書や問題集を取り出していく。

「……あ」

手にしたのは、問題のあれ。
私の頭から離れてくれない、えっちな小説だった。

いつの間にか持って来てしまっていた。
いっそ、全部読みきってしまえば、無駄に頭をよぎることもなくなるのだろうか。

「…………」

いや、だめでしょう。
ここ、学校だし。
もし誰か来たら、どうするのかって。

小説を問題集と一緒に目の前に積み上げると、参考書とノートを目の前に広げた。
よし!今日しっかり集中出来なかった遅れを取り戻すぞ。

そう、意気込んだのに。

「桜、自習ですか?」

「…………え?」

背後から声かけられるの、心臓に悪すぎる。
流石に二度目は、声だけでも相手が誰なのかすぐわかったよ。

振り返れば、やっぱり。
一期先生が、にこにこしながら立っていた。

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