第3章 沖田総司の脇差※加州清光R18
狭くも広くもない部屋の中で、窓際に私、その隣に清光、安定は廊下側で川の字になって寝ることに。
体は疲れてるのに落ち着かなくて、寝付けやしない。
「霧雨、起きてる?」
「…………もう寝た」
ばかばか清光。
早く寝てしまえっ!
清光が小声で話しかけてきたけど、相手にしてあげないんだから。
清光に背を向けて、頭から布団をかぶると、後ろで清光がもそもそ動く音が聞こえた。
何やってるんだろう。
「……ちょっと、清光⁉︎やだ……んっ」
何をしているかと思えば、清光が私の布団の中に入ってきた。
しかも、私の腰に手を回してるし。
「やだって……なんで?」
「なんでじゃない!むしろそれ私の台詞だよ!すぐそこに安定がいるんだよ……」
安定が起きないよう小声で抗議をするが、清光は平然とした態度。
「安定なら、一度寝たら朝まで起きないよ」
「起きないからって……」
もし起きたらどうするの。
安定は私と清光とのこと、何も知らないのに。
「それに安定が隣にいたら、イケナイコトしてるって興奮しない?それとも霧雨は……イケナイコトは嫌い?」
「…………嫌いじゃない」
一緒の部屋にしたの、絶対わざとだ。
安定には悪いけど、清光の誘惑には勝てない。
「たくさん触ってあげるよ霧雨、触られるの好きだもんね」
悔しいけど、清光は私の扱いを一番よくわかってる。
沖田さんに触れて貰えなかったせいか、私は誰かに触られるのが好き。
触れてほしくて、苦しいくらい。