第3章 沖田総司の脇差※加州清光R18
期待して遠征に来たけど、期待して損した。
「なんで三人一緒の部屋なの?意味わかんない!いつも私は別なのに」
野営するならまだしも、宿に泊まるのに男士と同じ部屋なんてあり得ない。
「期待どころか、その逆だよこれじゃ……主に言いつけてやるから」
「だーかーらー、その主に渡されたお金か少なすぎて一部屋しか使えないんだって!」
「まぁまぁ、霧雨が着替える時とか僕たちは部屋から出るし……ね?機嫌直そう?」
こんな時、安定はいつも仲裁に入ってくれる。
けど、安定は何もわかってない。
なんで私が怒ってるか、清光だけが知ってる。
「……私、一番ふかふかのお布団使うからねっ!」
清光のばか。
みんな一緒の部屋じゃダメなのに。
安定がいたら……何も出来ないよ。