• テキストサイズ

ショートなR18妄想【刀剣乱舞】

第18章 誕生日ケーキ※鶴丸国永R18


「お、いい感じっ!」

生地の表面にプツプツ泡が出てきたら。

「ぽんっと裏返しにーーーーっと!!」

「……なんだっ!?」

一点集中。
手に力を込めって、躊躇うことなくフライパンを振る。

その隣では、突然大声を出した私に、鶴丸は驚いた顔をしていた。

ふわっと。片面が焼けたパンケーキは綺麗に宙を舞った。

「よし、着地」

ポトンと、無事にフライパンに着地。
上手いね、私。

「……いいねぇ、驚かせて貰ったぜ」

満足げにしている私の隣には、不機嫌な声を出す鶴丸が。

「……え?」

隣を見ると、より白さに磨きがかかった鶴丸の姿。
え、どうしたの、それ。

「……驚いたか?」

そこで言うんだ、それ。

「ちょっと、驚いた」

「俺も驚きだぜ、まさかこんな夜中に……生クリームまみれになるなんてなっ!」

目の前には、生クリームを頭から被っている鶴丸。
そこまで、私の大声に驚いちゃったのか。
なんか、ごめん。

「ごめん、私のせいだよね」

「ま、先に驚いたのは俺の方だ。……ん、甘いな、これ」

唇についた生クリームを鶴丸がペロリと舐める。
ま、砂糖いれているからね。

「自分で作ったからか、すごく美味しく感じるな……主も味見してみろよ」

手についた生クリームを差し出して、鶴丸は私の唇に指先を押し当てた。
ちょっとそれ、恥ずかしいのですけど。

「主、口開けろって」

悪戯っぽく、鶴丸が笑った。
その表情、反則ですよ。まったく。

仕方なく口を開けると、鶴丸の指が舌先に触れた。
チュッと音を立て、指先に付いた生クリームを舐めとる。

「どうだ?」

「……甘い」

「もっと、いるかい?」

鶴丸が、何か思いついたかのような表情をすると、にっと笑った。

あ、これ。ダメなやつだ。
うっかり、いるとか言ったら、ダメなやつ。

鶴丸と付き合い長いもの。
この後、どうなるかわかってるよ、私。

「……もっと、ほしい」

わかってるけど。
いらないって言えないのよね、私。

/ 275ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp