第17章 保健室の先生※加州清光R18
「ぁっ、先生……っ」
突然のことすぎて、どうしたらいいかわからない。
ただ、心臓が煩くて、苦しい。
「桜は、俺に会いたいって……思ってくれてた?」
「え……?」
耳元で囁かれ、体が熱く火照っていくのを感じた。
「俺はね、何度も思ったよ。次会ったら、何て言おう。次会ったら……」
「……っ!?」
彼は急に私を抱え上げ、横抱きにした。
「どうやって、俺のものにしようか……って」
ベッドの上に押し倒され、口付けをされる。
両手を頭の上で押さえつけられたせいで、身動きが出来ない。
「先生……っ」
短く、触れ合うだけの口付けをされると、今度は唇を彼の舌がなぞる。
優しく喰まれたり、ちゅっと音を立てて吸われたり。
強引だけど、嫌だとは思わなかった。
今も、あの時も。
「んっ、……っ」
私が知らない、大人の口付け。
唇が離れると、目の前に彼の顔が赤くなっていて、その表情に胸が跳ねた。
私もきっと、彼と同じくらい。彼以上に赤くなっているかもしれない。
「顔真っ赤、すごく可愛い」
彼はふっと笑った。
「ここなら、声出してもいいよ。けど、あんまり大きな声はダメだよ」
彼は制服のリボンに手を掛けると、シュッと音を立てて解く。
首元から引き抜かれたリボンは床に落とされ、彼の指先がシャツのボタンへと伸びた。