第16章 愛してる※加州清光極R18
軽く、触れるだけの口付けから、お互いに求め合うような深い口付けへ。
溶け合うかのように熱くて、けど心地良い口付け。
「俺が……でも、愛してる」
よく、聞き取れなかった。
悲しそうな、掠れるような声で何か言うと、清光は私を強く抱き締めた。
清光に抱きしめられると、彼の温もりが触れ合ったところから伝わってくる。
こんなに近くにいるのに、悲しいわけがないのに、涙が頬を伝う。
「清光、そばにいて」
「もちろんだよ。俺の居場所は、主の隣なんだから」
清光は涙を拭うと、優しくこめかみに口付けた。
着物の帯が解かれ、素肌が晒される。
「桜」
ぎゅっと清光を抱き締めると、彼の心地よい香りがする。
見た目は華奢なのに、こうして抱きしめていると、逞しい身体だとわかる。
「無理、我慢できない」
耳元で、清光が熱く囁く。
耳たぶを甘噛みされ舌で舐られる。
それだけで、私の体が快楽に戦慄く。
「あっ、んっ」
温かい手が胸にあてがわれ、円を描くように揺らされる。
頂きをキュッと摘まれれば、吐息が漏れる。
「桜、可愛い」
「ふ、ぁあっ、そんなこと……ひぁッ」
柔らかい舌が、胸を這い、頂きに触れるか触れないかのところをつうっと舐める。
「もっと、気持ち悦くしてあげる」
片方の手が下へと滑り、腿を撫でる。
下着越しに秘部に触れられ、体がびくんと跳ねた。
「……んっ」
布ごしに花芽をくにゅくにゅと弄られれば、ますます体の芯が熱く、滾っていく。
「直接、触って欲しい?」
耳元で囁かれ、清光の声が私の思考を奪っていくみたいだ。
清光の愛撫で私の理性は消え、さらなる快楽を求めて頷いてしまう。