• テキストサイズ

【DMC】RED

第8章 信じる事


「神の娘か……聞いた事がないな」

「だろ? うさんくさいだろ」

が一生懸命手当てをしている中でのんびり話していると、何だか奉仕されているようで悪い気分ではない。会話の内容は真剣そのものなのに、上機嫌さえ感じられる。
それを見せつけられているバージルの方は、腹が立って仕方ないのだが。

「しかもあの様子じゃ、ぜってぇまだ諦めてないぜ」

「…少し調べてみるか」

「頼む。俺は守ってるからよ」

手当てをしながらは話を聞いていた。

───私、守られてばっかりだな。役に立ってもないのに…

そんな事を考えていると、ダンテがふっとを見た。

「迷惑かけてるとか思うんじゃねぇぞ。むしろ俺はを守れて嬉しいんだ」

目を見張った。
見透かされたのだろうか。思わずそう思ってしまう。
そして次第に笑みがこぼれた。

「………はい」

「お前俺から離れるなよ。いつ来るかわかんねえからな」

「わかりました」

うん。この人に任せておけば大丈夫だ。
ダンテは私のヒーローだから。


外では、暗い暗雲がたちこめていた。まるで未来を予言するように。
空が光り、一瞬浮かび上がるローブ姿。
それはDevil May Cryの前にじっと佇んでいた。

/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp