第7章 迎え
後ろ向きで抱かれ、は黙りこむ。
ダンテの方を向いてなくてよかったと思った。
向いてたらきっと顔が見れない。
ダンテは黙っているを見た。
───朝からこんな幸せなの、初めてだぜ…
目の前のの髪をすく。さらさらだ。
少し髪をかきわけると、自分よりか幾分白い、の首筋が見えた。
───ドクン
呼吸をしてかすかに揺れる首筋。心臓がはねる。
ダンテは、迷いもせずその肌に引き寄せられた。
唇を当てる。
途端感じる柔らかな肌の感触との香りに、めまいが。
「ぅ… な 何?」
首をめぐらそうとするをぎゅっと抱いて押さえ付け、首筋に口づけの雨を降らせる。
「…ん…っ ダン……」
唇を押し付け、吸い、舐める。
ダンテの呼吸が荒くなる。
「…っちょ…やめ……っん、」
びくりとが跳ね、それはダンテの欲望を更に増長させた。
「…」
耳元でささやき、ぼうっとしているにこっちを向かせた。
上にまたがるように起き上がる。
そしてその濡れた瞳に息をつき、吸い寄せられるように近付いて唇を重ねる。
求めるように、何度となく。再び重なる体温。
止まらなくなったダンテは、力のぬけたの歯を自分の舌でこじあけた。
の舌に吸い付き、絡め取る。
熱い息が交わる。
「っ…は……ぅっ 」
次第に濡れた水音が響く室内。
ダンテはいつの間にか、身体をにすり寄せていた。
の足の間に自分の足を割り込ませる。いい匂いに酔って目眩がする。
身体が熱い。布団が鬱陶しい。
「ぁ……は…っ ダ…ンテ…息 できな…」