• テキストサイズ

【DMC】RED

第3章 洋服を買いに



「あ……あの…」

不意にドアが開き、が顔を出した。
ダンテが視線をはずして振り向きながら、口を開く。

「おー。どうだ? やっぱり大きいだ…」

ダンテの言葉は、の格好を見て途切れた。

「はい。あんまり大きかったから、下はかなくてもいいかなって」

は、ダンテに渡された黒いシャツを着ていた。
しかしそれはにはあまりにも大きく、半袖が5分袖程度で二の腕をすっぽり覆っている。
長さも元々長いシャツだったので、裾はの太ももにまで達していた。

それではズボンも大きいだろう。そう考えたはズボンをはくのをやめ、生足丸出しで出てきたのだった。


ダンテとバージルはしばらく声が出なかった。呆然とを見つめていた。

───反則だぜ、。

バージルがいなければいろいろと我慢出来ずにいるところだ。膝の上に乗せたり、抱きしめたり、撫でたり触ったりと走馬灯のように妄想が広がる。
彼も似たような事を思っているだろう。

「あの…?」

は黙って見つめてくる二人を不思議に思い、首をわずかに傾げた。見られていることに恥ずかしそうにシャツの裾を握る。
その行為すら、二人を煽っているのだとは知らずに。

艶やかな黒い髪。
見つめると吸い込まれそうな黒い瞳。
細い腕。
細い足。
どこも自分より小さくて。

───ああもう!!!

限界。
ダンテは耐えきれずに勢いをつけてから顔を背け、バージルを見た。
彼も我慢できなかったようで、本を掴む手に力が入り筋が立っている。

「バージル。服買いに行こうぜ。今すぐに」

「そうだな。すぐに出よう」

ぱたん、とバージルが本を閉じ、二人は立ち上がった。

/ 206ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp