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サクラ咲ケ

第4章 同級生の恋#side智


.





「…智っ、やぁ…んっああ…」




放課後の教室


オレら以外誰もいない。


だけど、
グラウンドからは野球部の大きな声が響いてる。




「あ…今の声、
相葉ちゃんだね…」




チラッと窓に目をやると、首に腕が絡んで引き寄せられる。





「コッチに集中してっ!」

「ごめんって…」





彼女の膝裏を持ち上げて、
既に反応しきってる中心を沈める。


腰を打ち付ける度に、ガタガタ机の軋む音が響く。


同時に、




「や…ぁんっ…深っ」




甘い喘ぎ声まで漏れ出すから、慌てて唇を塞いだ。


舌を絡めてキスを繰り返す。


恍惚の表情を見る度、感じてくれてんだって嬉しくなるけど。


オレの気持ち、わかってんのかな。





3年になった頃から付き合い出してさ、


ケンカなんてなかったし、
気も合うし、一緒にいてラクだし楽しいし。


当たり前に、高校卒業してからの2人を、オレは想像してて。


そりゃ、一度もそれを口に出した事はなかったけどさ。




出さなくて良かったって…思ったよ。




「ぁあ…っも、ダメ…ッ!」











『お互いやりたい事あるし、縛られるのは窮屈だよね。

高校卒業までの期間限定にしよう』

『それまで、お互いに楽しむって事で』






その日も、
彼女の部屋で押し倒されて。


流されるようにセックスしてさ。





今みたいにね…


.


「ハァ…ッ…イってい?」

「んっ、…私もっ」




好きだから、こーゆことしてんだよ。
なのにお前は今楽しかったらそれでいいの?



期限付きの恋愛ってどーなの?




卒業まで、あと少し。


オレらの"恋人ゴッコ"も、


あと少し。



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