• テキストサイズ

サクラ咲ケ

第20章 同級生の恋 Side智





教室に入って、彼女の姿を確認すると背後から声をかけた。


『ゴメンね』なんて
謝る気はなかったけど…


結局、肝心な話し合い
なんて出来なかったから。


やっぱり、あのまま終わりなんてさ、だめだよね。


だけど彼女は、
肩に触れたオレの手を、あからさまに拒絶した。




「智と話す事なんてないから」




彼女は話し合う気もないみたいだし、


結局この後も、何度も避けられた。


マジでヤるだけの相手だったのかなオレ


そう思ったら、
必死になるのもバカらしく思えたし。


同じ教室にいるだけの
ただのクラスメートだって関係が、当たり前に成立し始めてる。







卒業、だもんね。

離れたら…新しい生活が始まったら…


一時のお遊びみたいな関係なんて、きっとすぐ忘れられる。



オレらの関係なんて

それだけのことだったんだ……




/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp