第6章 先輩と後輩 #sideニノ
何日も何日も、
その理由を考えて…
出た結論に、正直戸惑った。
そんなワケないって…
だけど、今日も……
やっぱり再確認してしまう。
『オレは、くせっ毛の子好きだよ!何か猫みたくて』
相葉先輩らしーな。くせっ毛の子、だなんて。
彼女がくせっ毛だから、好きなんでしょ。
どうして相葉先輩の幼なじみなら、
あの人の良さに気付かないんだろ……
櫻井先生が好きだって?
バッカじゃないの…
近くに居すぎて気付かないんだね。
自分でも、ソッチだなんて認めたくなかったよ。
でも、相葉先輩といたら嬉しい自分がいて…
幼なじみのあの女に、嫉妬してるオレがいた。
相葉先輩には、
あんな我が儘な女、勿体無いよ。
オレのが…
先輩のいいとこ、……ちゃんと知ってるよ。