第2章 黒になる
「よし!今日の巡回は終わりにして、そろそろ帰ろう。」
「「はっ!!」」
どれくらい経っただろうか。帰宅してからしばらく経った。
レイは街とは少し離れた住宅街で1人、研究に勤しんでいた。
そんな時、さっきの海軍の声が窓の外から聞こえた。
窓からバレないように外を覗いていると、部下の数人が、大きなトロッコにも見える箱を抱えてきた。その箱を差し出された一番大柄な男性は、差し出されたものを受け取り背中に担ぐと、その両手両足をぐぐっと伸ばした。
なにやら様子がおかしい。
全員の頭の上にはてなマークが飛び交っている。
────しまった…!
私のオーラが出てしまっていたのだ。
恐らくあの一番大柄な男性は悪魔の実の能力者で、能力を使おうとしたが、私のオーラが出てしまっているせいで使えなかったのだ。
私が口を抑え、窓際で青ざめていると、海軍たちは諦めたように歩いて帰っていった。
バレてない。
私がここにいること、私がそんな力を持っていること。
バレない。
私が生きていること、私がこの島にいること。
辺りは暗くなり遠くが祭りの賑わいを見せる中、レイは一人家の中で追ってから逃れんとすることばかり考えていた。