第2章 黒になる
祭りではいろんな店が外で販売を行っている。普段は店内で販売しているものを、通りの際に屋台を並べて島を賑わせている。
店の目玉商品を全面に推して商売ができるので、店の人も皆張り切っているようだった。
ふと団体で行動している人達が目に入った。
「────!!!」
海軍だった。
海軍に今の顔は撮られていないものの、幼少期の顔は写真に撮られているはずだ。
幸い、ただのパトロールで近くの島を順に巡回しているだけのようだった。
避けて通るに越したことはない。あまり顔を合わせないようにして、残念だが、早めに家に帰ろう。
レイは俯き気味に小走りで海軍の横をすり抜けた。
目的のものと屋台の食べ物を少し買ってそそくさと足を家に向けた。
ビーカーや液体、それから動物の血液など。明らかに若い女性が買うようなものではないが、店主も私がそれらを買うことにすっかり慣れてしまっている。
この厄介な力のせいで、一生海軍に追われるのはごめんだ。
レイは科学者になり、自分の体を自分で治そうと決意した。
そのために、一生懸命勉強して、一時期だが病院に勤め、血液や体内を隅々まで調べた。だが、普通の人と違ったところは見当たらなかった。
早く治さなきゃ。治す前に見つかってしまったら水の泡だ。
そうこう考えながら帰宅した。