第2章 ✩story1✩ お仕事のお依頼
「そうですよ……ちゃんを推薦するなら、
普通に子役の子頼めばいいんじゃないんですか?
なんでわざわざちゃんを起用しようだなんて……」
太輔も納得いかない表情でスタッフを見た。
「最近、番組がマンネリ化していてね……正直、
ネタが無くなってきたというのが本音だ。そこでだ、」
「「……。」」
「無理に恋愛系のネタをやるよりは、より好感度をあげるために子供を楽しませる●●シリーズをやりたいと考えたわけだ。」
「それはいいとして、なんでを……それに、
はテレビに出たいって思うような子じゃないですよ。
それに、人狼のことはあまり知られないほうが……」
「だが、もう世間にもちゃんの存在は知られているだろ?
話によれば、たまにコンサートに呼んでステージにあがらせてると聞いているが?」
「ま、まぁ……意外と好評なもので……」
ちなみに人狼の存在は世間に知られており
自身が人狼であることをキスマイファンは既に知っており
みっくんの娘ちゃんと可愛がられている。
「だからだよ!それに、容姿もそれなりに整っているし
ファンにとっても安心感のある存在だからな。」
「プロデューサー、もし彼女の起用が決まったらマイコという名前ではなく
彼女そのままの名前でもよろしいのではないでしょうか?
そのほうが、よりリアル感が出せると思います。」
「そうだな。北山くん、」
「は、はい……」
「一度、ちゃんを説得してほしんだ。」
「……。」
宏光はまだ納得してないと言わんばかりに眉をひそめた。
「……ミツ!俺からもお願いするよ!」
「は、はぁ!?タマ、お前何言ってんだよ……」
「だって、ちゃんがお相手役なんだよ!?
こんな美味しい仕事ないよ♪」
「……。」
(タマ、お前ってやつは……)
「確かに、知らない相手よりはやりやすいかも!
俺からもお願いするよキタミツ!」
俊哉は宏光の前で両手を合わせた。
「お前まで……(汗)
(宮玉コンビどんだけだよ!)
おい、藤ヶ谷と横尾さんも何か言ってくれよ……」
宏光は太輔と渉のほうに視線を向けた。