第2章 ✩story1✩ お仕事のお依頼
そしては落ちこむパパをほっときリョウガのうちに向かっていた。
ちなみに距離はそこまで離れていない。
_ピンポーン
はチャイムを鳴らた。
するとすぐにドアが開き……
「やっほー!」
リョウガが扉から顔を出していた。
「遊びに来たの。
サクヤもいるの?」
「うん!珍しいでしょ?」
「ん……」
ちなみにサクヤはもともと北海道の四天王山に住んでいるのだが
今は東京の方へ来ている。
「!久しぶり、父上と一緒に来てるんだ。」
リョウガの後ろから少し背の高いサクヤが出てきた。
「わかったの。ほかのみんなは来てないの?」
「うん、さすがに森を放っておくわけにもいかないからね。」
「……父上もいるの?」
「王様は来てないよ。全人狼族の王様だもん、そう簡単に来れないよ(苦笑)」
「だよなー(苦笑)
あ、父さんは今日仕事でいないんだ!」
「パパもいないの?」
「うん!」
ちなみに宏光にあずけられる前は翔のところにいた。
そのため翔のこともパパと呼んで慕っていた。
「だからサクヤとお菓子作ってたの。」
「……料理できるの?」←
不安そうに見る。
「少しだけね!御子柴さんに教わったんだ。」
「パパのレシピ通り作れば大丈夫、なの。」←
「そうだね(笑)
も作る?クッキーの生地こねてるとこだったんだ。」
「ん、もやるの。」
「じゃあ手を洗ってね。」
「ん、」
は靴を脱ぎ自分の家なのかのように洗面所に向かった。
「リョウガも、さっきトイレに入ったあと手を洗ってなかっただろ?
ちゃんと洗ってきて。」
「……はーい。」
リョウガも渋々そうに洗面所に向かった。
「それでよし!」
(年長の僕がしっかりしないと!)
こうして子供たちだけのクッキングが始まったわけだが
その頃のパパはというと……
「ぅ、うぅ…ぅう……ー……(涙)」
泣いていた……。