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【暗殺教室】恋をする瞬間をあなたに

第3章 自覚し出す心



今日も空は澄み渡っており、
心地よい風が吹いている。


学秀に正直に不安に思っている事を伝えれば、わだかたまりは一切なくなった。

そして‥‥心なしか以前より仲良くなれているように感じるのは自分だけだろうか。

とても登下校が楽しくて仕方がない。

仲良くなれている、と感じると共にもっとお互いを知りたいと思ったのか。
A組とE組の事はあまり話さず、片方の好きな物を話題にしていた。



「へえ...なんか意外かも。料理するの!?」


「そりゃ...1人の時のほうが多いからな」



さらにいろいろ聞いてみると、パスタは何分茹でるかなどにこだわりがあるらしいのだ。
もちろん私はそれを知らなかったため、驚いている。

どうでもいい話...何を作っても下手な自分にとって、学秀は凄いと感心するし、彼の方が家庭的なのではと思うぐらいだ。


私がパスタを作った時...どうなったかを思い出す。

確か、パスタがそもそも麺にならず、半分棒の状態で...ナポリタンだったのだが、むしろそう呼んでいいのかわからない食べ物になっていた気がする。

それを学秀に話してみた。



「...作るときに、レシピとかは見たのか?」


「ずっと見ながら作ってたよ..」



言葉が返って来ないので思わず隣を歩く学秀を見るとこちらを見ていて、唖然としているようだった。


(それはそうだよね...)


パスタの入っている袋にはどうすれば良いかザッとつくり方が書いてある。

普通の人は...失敗しないはずだ。


いや、わかってはいるんだけども...
何故か上手くいかない。

考えていると、学秀が口を開いた。



「もし忙しくないなら..その..」



話す彼の方を見る。
先程まで私を見ていたはずだが、今は逸らしているみたいだ。



「...教えてやってもいいぞ」


「え‥‥いいの!?」


「花日がいいなら」



そんな事を言われると思わなくて、ついつい嬉しくなる。


(料理も上手になるし...)


...あれ?







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