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【暗殺教室】恋をする瞬間をあなたに

第2章 新しい教室、改めて新たな出会い





「にしても…カルマくん、よくできたね。あんな崖から飛び降りるなんて。」



渚はまだ感心しているようだ。


そりゃ…すごいのは認める。



けれど、


平気で飛び降りるなんて。

人が・・・


どんだけ心配すると思って。



「でも、あの助け方をされたのは誤算だったなー」



当の張本人は平然とした顔で軽く言っている。



ないと思うけれど。


もし、殺せんせーが助けてくれなかったら…?



あの崖からの距離。
上から私も見たからわかってる。


きっと怪我どころじゃ済まない。



「誤算って…」



私がいろいろと思い悩む隣で、渚は苦笑いしている。



「簡単に…そんな事しないで。」



やっとしゃべった私の一言は、2人には聞こえなかったみたいで、「え?」と聞き返してくる。

それが妙にいらっとくる。



「もう、いいよ。」


「なんか、怒ってる?」



(怒るに、決まってるじゃん)


言いはしないけれど、そう思う。


カルマさんは、わかってない。

自分が何をしたか。
自分がどんなに危ないことをしたか。

人が、怒るほど心配してる事も。



「なんで?」



本当に、ひどく苛立つ。


(わかってないの?)


なんだかもう答える気にもなれなくて、そのまま無視をした。


渚とカルマさんより少し前を歩く。


上手くいくなら、このまま先に帰ってさっさと寝たい。

もう、疲れた。



そのまま話さずにしていると、途中で渚との分かれ道が来たので渚とは別れる。


・・・非常に、複雑だ…。






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