第2章 新しい教室、改めて新たな出会い
その翌日、学校へ行くと"あるもの"を見つけてしまった。
一体誰がやったのか。
教卓に置いてあるそれは、故意にやったこと。
遠回しに、痛みつけるような行為だと物語っていた。
他に教室に入ってきた人も見つけた瞬間、驚いた後どうしてこんなことをしたのか察した様子だった。
「おはようございます、みなさ…っ」
殺せんせーが教室に入って、挨拶をする。
やっぱり…驚いているみたい。
そりゃぎょっとすると思う。
…タコが教卓にナイフが突き刺さっている状態で置いてあったら。
皆も先生も黙っている中、彼が突然声を出す。
「あっ…ごっめーん、殺せんせーと間違えて殺しちゃった~」
粗方少し、少しだけど予想は付いてた。
カルマさんがやったんじゃないか、って。
昨日見たあの顔は…狂気だったと言える。
心から、痛めつけるつもりなんだ。
殺せんせーを。
「捨てとくから、持ってきてよ」
隣をちらっと見ると、平然とした顔で言っている。
停学前に見たカルマさんは怖くなかった。
けれど・・・
今は「怖い」
心からそう感じてしまう。
殺せんせーを殺す時の、
笑顔が。瞳が。
怖い。
気が付くと、殺せんせーがカルマさんの席の元へ例のタコを持って行っている。
と思っていると、急にマッハで行き来してきて、持ってきたのかミサイルらしきものと、何故か小麦粉や卵?などを持っている。
こんな状況だけど・・・
(たこ焼きの具材をなんで…)
ソースとかかつお節とか、青のりだってあるし。
殺せんせーはご自慢のスピードの速さでたこ焼きを作り、カルマさんの口に1個入れる。
それから殺せんせーは、今日一日本気で殺しに来い、そのたびに手入れをするなんて言ってて。
そんなこんなで、今日の授業が始まった。