第2章 新しい教室、改めて新たな出会い
「で、どうすんの?殴る?」
「殴りません!残りを先生が舐めるだけです」
殺せんせーが取り上げるためにカルマさんの席へ歩いた時だった。
ブニョッ
先程と同じ触手が破壊された音が聞こえた。
殺せんせーが下を見たと同時に私も下を見る。
・・・対先生BB弾が床に散らばっている。
(まただ...)
カルマさんはいとも容易く殺せんせーを罠に嵌める。
そして、とっさに前にいる先生に銃口を向けた。
カルマさんが打って...それに対して先生は避ける。
が、よく見ると弾が入っておらず、ただ打っただけだったのだ。
「まーた引っかかった」
カルマさんは打った相手に向かって席を立って歩いていく。
「何度でもこういう手使うよ?授業の邪魔とか関係ないし。それが嫌なら俺でも他の誰でも...殺せばいい」
でもその瞬間から...と彼はまた言葉を紡ぐ。顔が険悪な表情に変わった瞬間だった。
「誰もあんたを先生とは呼んでくれない」
先生に何か思い入れがあるのだろうか。
そういえば、前に先生に裏切られたって渚が言ってたっけ。
カルマさんが来たばかりと同じ...なんだか心が痛くなった。
小テストを殺せんせーに渡し、そのまま教室のドアの方へ行き、一回彼は振り返る。
「じゃーね、先生。明日もまた、遊ぼうね」
そう言い残し、この場を去っていった。
余計なお世話かも知れないけれど...何か私にできることはないのかな。
そう思わずにはいられなかった。