• テキストサイズ

【暗殺教室】恋をする瞬間をあなたに

第1章 始業の時



《 業 side 》


停学をくらい、家にいてもとりあえず暇なので外にいる。


好物のいちごオレジュースを持ってそこにいるとーー



先ほど渚くんといた女を見つけた。


あの時言われたことを気にしているのだろうか。


明らかにこっちに気づいているのは、不動不審な行動でバレバレだった。

そのまま通り過ぎようとしていることがもろにわかるぐらい、不自然な歩きだ。


(ちょっと声かけてみるか)


何故かはわからないが、かけてみる。



とぼけたふりをして。



「あれ、さっきの?」



俺がそう言うと、ビクッと肩を上げて大袈裟な反応をする。


(面白い反応するな、この子)



「あーえっと...」



バツが悪そうな顔をして、しどろもどろになっている。

何か言葉を紡ごうとしてるんだろうけど、浮かんでこないのかもしれない。


ふと、浮かんできたことを聞いてみる。


本当なら、家が近いのかもしれない。

そう思いながら。



「家こっちなんだー?」


「う、うん」



元気のない返事を聞いて、感じる。


なんだろう。

何か気に入らない。


この子が俺を怖がっている?ということがだろうか。


だから、本校舎のやつは嫌いなんだ。



不快に感じるところを抑えながら、俺は何気ないふりをして尋ねる。



「あっれ、さっきのこと気にしちゃってる?」



と、聞くと無言が返ってきた。

それが答えを表しているようだ。






/ 118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp