第10章 私の恋人は魔王☆
敷地の一番奥の屋敷へと着き、エレベーターに乗ると安土城の天守閣に似せて作った部屋へと向かう。
「相変わらずすごいお部屋・・・!」
偶然かそれとも意図して付けたのかあの【織田信長】と同じ名前。しれば知るほど自分と似てると思い、この階だけは安土城の天主に似せて作った。
一つの大きな部屋があり、部屋と言っても寝室、書斎、ソファー、テーブル、オーディオ・・・とまるでホテルのスイートルームさながら。
信長「毎回来る度に同じ事を言うな。もう時期お前もこの部屋で暮らすと言うのに。」
「そうですけど・・・。」
「あれ?」
部屋の奥についこないだ来た時には無かった物を見つけた。
信長「やっと気づいたのか。」
「これ・・・」
信長「お前と二人で寝るにはこの位あった方が良いと思ってな。」
「・・・っ///」
そこには大きなキングサイズのベッドが置かれ、サイドに置かれてる机にはライトと一緒に信長に挙げたくまたんが置かれていた。
「すごい・・・大きなベッド・・・。二人じゃ広すぎるくらい・・・。」
信長「そうか・・・?俺は思う存分お前を甘やかすならこれ位とうぜんだがな。」
「もう・・・。すぐそう言う事言って・・・。」
ベッドの横に置かれたポールに信長はスーツの上着を掛け、赤のシルク製のネクタイをクイッと緩め外されたボタンと緩められたネクタイの隙間から、信長のたくましい肌が見えた。
信長「歌恋・・・。」
「信長・・・様?」
ベッドに腰掛けていた歌恋を後ろから優しく抱きしめ、腕を首から胸元にかけて回すと歌恋もその腕に手をそっと添えた。
信長「本当に、俺とで良いのか…?」
「何を言ってるんですか・・・?」
歳も離れ、仕事柄、立場的にも女性との絡みは多く、周りから若い歌恋にとっては酷な事も言われる可能性がある。それでも自分と一生を添い遂げたいと言った時の歌恋の顔はあまりにも美しく、どんな事があっても守ると決めた。
「私はプロポーズしてくださった時に言った通り、信長様と一生を添い遂げたいんです。おじいちゃん、おばあちゃんになってもずっと仲の良い、最後のその一瞬まであなたの側にいさせてください。」
信長「歌恋・・・。」
俯いていても歌恋は顔から首まで赤く染まり、その姿が可愛いくてたまらなかった。