第20章 いつまで貴方のお側で~ランスロットBD~
「少しやりすぎたか…」
眠りについた妻の姿を愛おしく、大切に触れ、少し汗で張り付いた前髪を拭い額とそして唇に音を立ててキスを落とす。
結婚して一年。
其の前から俺のためにと尽くし、様々我慢をや寂しい思い、辛い思いもさせてきた彼女の為になにか出来ぬだろうか?と日々思う。
二人きりで過ごすことはなかなか難しい立場であるが故に、周りとの関係も深め、幹部達からも愛された。
その彼女の為と、少しだけでもいいからと夫婦2人きりの時間を作った彼らに今は感謝しかない、
まだ見ぬ愛の形を授けるのが一番のプレゼントだろうと思うがこればかりは神のみぞ知るか…。
ならば何度でも俺の熱をお前の中へ注ぐのが一番だな。
それでは俺だけが満足してしまうか...
寂しい思いをこれからもさせてしまうかもしれない。それでもお前が待っていてくれるのならここへ帰って来ようと思える。
家族というものにあまり縁の無い俺にもいつか出来るのだろうか。
まだしばらくはこうしてお前を独占していたいと思うが、そんな俺は子どもか…。
だが、きっとお前ならば素敵な母になれるだろう。
それまでは俺だけの愛おしい妻で、たった一人の愛する女でいてくれるか?
今年もいい贈り物を貰ったな。
また来年もこうして祝ってくれるのだろう?
来年もその先もこうしてお前と祝えるのならば楽しみにしておこう。
おやすみ…、俺だけの愛おしいお姫様、歌恋―
愛してるー
ーFin