第7章 ぷろぽーずはまだ?
しばらくすると三成が湯浴みから戻ってきた。
「歌恋様、入りますね。」
「えっ、うん。」
(なんか緊張してきた・・・)
どうしていいか分からず、鏡の前でひたすら髪を梳かして落ち着かせようとするもその手も止まってしまった。
「歌恋こちらにいらしたのですね。」
「う、うん。」
「布団で待ってるのもなんか変だし・・・」
「可愛い方ですね。貴女は・・・、私は今まで貴女に触れる事をしてこなった事をお許し下さい。」
「えっ?」
二人とも布団の上で正座し、向き合うと三成が話し始めた。
「夫婦になる許しを頂くまでは、歌恋様に触れることをしないと決めていたのです。なので、貴女には歯がゆい思いをさせてしまったのでは無いかと思います…。」
「ううん。そういうことなら私は大丈夫だよ。私に魅力が無いからと思ってた…」
「そんな事ありませんよ。」
「えっ・・・んっ・・・」
歌恋が驚いて何かを喋ろうとした所を三成は口付けで塞いだ。
「貴女はとても魅力的な人です。私だけを見ていてほしいと常に思っているのですよ?これでも。」
そう言うと三成はもう一度口付けをし、歌恋もそれに応え、そのまま自然と舌を絡ませ初めた。