第7章 ぷろぽーずはまだ?
そこまで言うと三成は小さな桐の箱からキラキラと光る指輪を見せた。
「えっ・・・。三成くんこれ・・・」
三成の一言一言に涙が溢れ声も震えながらその箱から出てきた指輪を見つめた。
「南蛮の書物で読みました。愛する女性に愛の告白をする事を【ぷろぽーず】と言うと。」
「その時にこの指輪を渡すのが決まりだと。」
特別に作ってもらったこと、指の大きさは普段手を繋いでる時に何となく感覚で分かったと。
「あと、こう言うのですよね?」
― 私と結婚して下さい。―
もちろん答えは
「はい。貴方のお嫁さんにして下さい。」
そう歌恋が答えると、どちらからとも無く口付けをした。今までの中で長く甘く、深い口付けだった。
その夜、三成が歌恋の部屋へと泊まることになった。
初めて三成と一夜を過ごすことに期待と不安が入り乱れていた。
ちゃんと女として見てくれてるのか・・・。
しばらくすると三成が湯浴みから戻ってきた。