第6章 ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも・・・家康編
髪の毛を梳いていない方の指で足に伝ってきた蜜をなぞりながら、徐々に蜜壷へとまた指を持っていった。
「えっ・・・、そんなに・・・?」
恥ずかしくて手で目を塞いでしまい、見ないようにする歌恋。
「どれだけすごいか教えて上げるよ。」
そういうと、蜜壷に顔を埋め、蜜をジュルジュルと吸い取って来た。
「えっ・・・、はぁんっ!」
蜜壷から蜜は更に溢れ、その蜜と一緒に蕾も舌でなぞり、あまりの気持ちよさに家康の肩や頭を押さえつけ力が入った。
「ダメ・・・、壊れちゃう・・・!、あっ、ぁっ!ダメ・・・逝っちゃうぁー!」
果てた瞬間、身体は弓なりにしなり、頭や肩を押さえつけていたその手は一気に力が抜けそのまま離れた。
「可愛い。歌恋。」
―チュッ
家康は一つ一つの行為の後に必ず優しく口付けをするようにしていた。
自分は歌恋の事を大事にしている事、愛している事を伝えるためにー
「本当はそのまま着てて欲しいけど、そうすると歌恋の綺麗な身体見えないからやっぱり脱いで。」
「家康・・・。」
優しくワンピースの裾を上に上にと捲り、脱がしていく。
そして家康も着ていた着物を全て脱ぎ、2人とも生まれたままの姿になった。
(この傷・・・)
家康の身体には大きな傷跡がある。今川の残党に痛めつけられた時の傷跡。生死の境をさまよったあの時の傷は完全には消えなかった。だが、この傷が見えるのは着物を脱いだ時だけ。
歌恋にとってはあの時があったからこそ、今こうして家康と同じ思いになり、夫婦になれた思い出のようなもの。
いつもその傷跡が見える時には、そこに手を当てるようにしている。
あの時の事を忘れないように。