第2章 短冊に込めた願い~家康編~
「そっか・・・。もうそんな時期。」
「別に俺は歌恋がそばにいてくれるならそれ以外お願いなんて無いけどね」
「っ・・・//」
天邪鬼はどこへいったのかというくらい時々素直に気持ちを伝えてくれるのが嬉しい反面、まだ慣れなかった…。
「歌恋は違うの?」
意地悪な笑を浮かべて尋ねる。
「・・・私も家康の傍にいられればいいな…とはおもってるよ//」
顔を赤くして俯くながらチラチラと家康を見る。
(あーもうどうして歌恋はそんなに可愛いわけ?)
本当なら今すぐここで歌恋を抱きたい所だが、まだ仕事が残っているため、すぐにでなければならなかった。
「夜…仕事終わったら迎えに行くから、部屋で待ってて」
「今夜は歌恋を思い切り甘やかすから。」
弱い耳元にあったかい息をふっとかけるようにささやいた。
「んっ/////わ、分かった…//」
顔から首まで真っ赤にしながら返事をした。