第4章 短冊に込めた願い~三成編~(微裏)
夜、安土城の中庭に設けた縁側で夜空を見ながら三成、政宗の帰還のお祝いも兼ねた宴が始まった。
「これ、歌恋が全部作ったのか?」
政宗が感心した顔で歌恋をみた。
「うん!お昼過ぎから準備初めてギリギリ間にあったけどどうかな?」
嬉しそうに話をする歌恋を微笑ましく三成が見つめていた。
ふと、懐から短冊を包から出す。
歌恋が書いた願いごとの隣りに新たに書き足す。
【いつまでも、貴女の側にいさせてください。】
見つめられている事に気づいた歌恋。
そっと三成が近付き耳元で「二人きりになりませんか?」と言われ顔を赤くした。
そして、そのままみんなから離れた所で三成は…
「歌恋様のお願い事は叶ったので、私のお願い事を隣りに書かせていただきました。」
そう言って短冊を見せる。
「これからも貴女のお側にいさせてください。」そういつになく真剣な眼差しで歌恋を見つめると顔が近付き・・・
「んっ…///」
初めての口付け交わした。
「私新しいお願い思いついたの…」
「なんですか?教えて頂けますか?」
「もっと三成くんに愛されますように・・・」
そう言うと今度は歌恋からもつま先立ちで背伸びをして口付けをした。
「今夜は長い夜になりそうですね…」
そう言うとそのまま深い口付け交わした。
「んっ…ふぅん…」
「はぁ///」
「この続きをしても良いですか…?」
恥ずかしそうに俯くもコくんと頷き、そのまま横抱きにされ、七夕の夜へと消えていった…