第4章 短冊に込めた願い~三成編~(微裏)
「まぁお似合いなんじゃない?」家康がぼそっと、呟く。
「お前達を見てるとまるでガキの恋みたいだな。」
光秀がククッと笑って揶揄う。
そんないつものやり取りを終え、戦で戻ってこれない政宗の分も1人で今日の夜の食事の準備をはじめようとしていた。
自分で描いた絵を元に飾り付けをしていく。
「今回信長様にお願いして、星型の型抜き作ってもらったし!」
味噌汁を作り、チラシ寿司用の人参と玉子を型抜きしていく。
「お汁の味は…うん!完璧♡」
「ふぅ。暑いな・・・。」
手ぬぐいで汗を拭き、準備に勤しんでいた。
「三成君たちに食べてもらいたかったな…」
『是非、私にも食べさせてください。』
「えっ?三成くん…?」
頭に思い描いていた人物が
「いつ戻ってきたの?」
「昼過ぎに帰って来て、残務を終わらせて一刻も早く貴女の元に行こうと思っていました…」
「うぅ…おかえりなさい!」涙目になり三成を見つめる。
「ただいま戻りました…」
三成が歌恋をぎゅっと抱きしめた。
「無事でよかった・・・。」
そのまま本当は三成は口付けしようかとも思ったが、こっそりと覗き見しようとしている秀吉、家康、光秀がいることに気付き、「夜ゆっくりと味あわせてくださいね。」
とエンジェルスマイルで別れを告げ一旦離れた。