第4章 短冊に込めた願い~三成編~(微裏)
七夕当日。
「やはり、三成達は明日になりそうですね。」
朝餉の時に秀吉が言った。
若しかしたら一日早く戻れるかもしれないと・・・。
「本当ですか?」
「あぁ、だが、戻ってきてもすぐには会えないだろうな」
情報伝達の役目を担っているがため、信長達への報告、残っている武器や火薬などの確認など、帰って来てからも忙しいのが三成の仕事だと、光秀さんが教えてくれた。
「そっか・・・そうだよね。大丈夫!明日には帰ってくるならそれで!」
「ふん。相変わらず嘘が下手だなお前は。」
上座に座る信長が呆れ顔で口を開いた。
「まぁお似合いなんじゃない?」
すぐ隣りで食べる家康がぼそっと、呟く。