第20章 いつまで貴方のお側で~ランスロットBD~
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「Happy birthday to You~」
ランスロットが入って来るなりピアノの音が聞こえ、それに合わせて子ども達が歌で出迎えた。
「Happy birthday!!! ランスロット様!!」
「こ、これは……?!」
「はい!ランスロット様!これ皆で作ったお誕生日プレゼント!」
歳にして7歳頃の女の子と施設でランスロットが1番気にかけている3歳の男の子がランスロットの前へ来て、2人で包を渡した。
「開けてみてください!」
「あぁ。」
若干の戸惑いを隠せないながらも包を開けると……
子ども達が作ったステンドグラスの写真立てと、ランプ、そして全員からの似顔絵の集めた者が入っていた。
「写真立ては小さい子達から、ランプは大きい子達から、子ども達がランスロット様だけの為に作ったんですよ。」
「素敵なプレゼントですね!!子ども達の思いがすごく伝わってきます!ね、ランスロット様!」
歌恋ががランスロットの腕を少し引っ張って、なにか言葉を促そうとするも、驚きで上手く言葉が紡げず、ようやく一言だけ発したのだった。
「俺のために……?」
「ええ、ランスロットが日頃から子ども達の為にと考えて下さって、このような素晴らしい環境を与えて下さってるので、あの子達もあぁやって毎日笑顔で過ごせているんです。」
「一緒にあそぼ!」
「あ、あぁ……」
男の子に手を引かれると、子ども達の輪の中にあっという間に紛れ込んでいった。
「サプライズ、成功ですね!」
「ええ、よかったですね。」
「ありがとうございます!」
そのまま夕食はそこで子ども達と一緒に取り、星が瞬く夜になりようやく車に戻ったのだった。