第20章 いつまで貴方のお側で~ランスロットBD~
歌恋目線
結婚して初めてのランスロット様の誕生日。
本当は二人でゆっくりと過ごしたい。
それが出来なくても仕事を忘れて身体を休めて欲しい。
それでも私の事を労わって下さる。
二人で過ごす事が少なくて申し訳無いと仰って下さる。
私は傍に居られればそれでいい。
もちろん愛する貴方の子どもも欲しくない訳じゃないけど……。
そんな時にエドガーからある提案を受けた。
誕生日の前日の午後を空けたからと。
施設の子ども達がお祝いをしてくれるとも。
その後は二人でゆっくりと過ごして来たらどうか……と。
ランスロット様に喜んで貰えるように施設の子ども達とサプライズパーティーを考えてる。
喜んで下さるといいな……。
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それからしばらくして、誕生日前日。
「ランスロット様、書類はあと私がやりますので、施設の方へ行ってあげて下さい。」
「あぁ、済まない。戻ったら目を通すから。」
「いえ、こちらに関しては私達でやりますので、後ほど報告させて頂きます。」
コンコンー
「入れ。」
「ランスロット様、車の準備が出来ました。子ども達が待っているので行きましょう。」
「わかった。後は頼んだぞ。」
「御意」
ランスロットはそう言って部屋を後にした。