第20章 いつまで貴方のお側で~ランスロットBD~
「施設の子ども達が、クリスマスプレゼントのお祝いをしたいと言ってましたよ。」
「そうか……。」
会社が管理するある施設がある。
そこは親を亡くした子どもや、様々な事情で親と離れて暮らさなければならない子ども達がすごしている。
その子ども達にクリスマスにプレゼントを持っていったら喜び、お礼をしたいと。
もうすぐランスロット様の誕生日だからお祝いも兼ねてと。
「エドガーに聞いたら前日は午後こらなら時間取れると言っていたので、良かったら行きませんか?」
「あぁ、俺は構わない。」
「なら、そうやって伝えておきますね!」
部屋に入り、上着を掛ける歌恋の姿はウキウキしているのがよく分かるほど。
クリスマス以来二人で出かけて無いな……。
誕生日当日はパーティーでほぼ二人きりにはなれないからな。
結婚して初めての誕生日だと言うのに、申し訳なくも思う……。
毎晩遅くまで仕事で、ゆっくりとすることも出来てないな……。
そんな事を思いながら、前日のそこはゆっくりと二人と過ごすかときめ、夕食を取りに二人で向かうのだった。