第19章 ~淡き恋心とFaint memory~【徳川家康生誕祭】
翌日―
「おっ、歌恋出来たか?」
「うーん、あとちょっとなんだけど……なんか……」
「なら、これを少しこうやって混ぜたら…ほら。」
「わぁ!出来た!ちゃんと形になったよ!」
「鍋の周り熱くなってるから気をつけろよ。」
家康の誕生日の宴まであと数刻。
お昼すぎから仕込みやらで御厨には政宗、歌恋、波夢が篭っていた。
信長、秀吉、政宗、光秀、家康、三成、波夢、歌恋のお膳を並べて行き、出来あがった物から器に持っていき、様々な料理が幾つも並んでいく。
「うん。今回も美味しそうな料理が並んでるね!」
「だろう?家康には辛を多めにしてるからな!」
「三成は人参たべれるかなー?」
「今回こそたべれる様にしてやる!」
「ふふ、政宗も張り切ってるし、三成くんたべれるといいね!」
そんなやり取りを三人で交わしながら全ての料理を盛り付け、広間へと運ぶ様に女中達にお願いして、自分達の準備をしにいった。