第19章 ~淡き恋心とFaint memory~【徳川家康生誕祭】
家康目線―
額に口付けしただけであんなに赤くなってるし……
でもちょっと……いや、かなり可愛いし。
まだ恋仲になってちゃんと歌恋とそう言う仲になってない。
口付けまでしか……
だから、明後日になったら……
信長様との約束で、ちゃんと歌恋を迎える準備が出来たら、その覚悟が出来たら認めると。
だからそれを伝えるまではそう言う仲にはならないと……。
だから、初めての二人きりの旅に行ったらちゃんと歌恋を……
家康の中では宴の事よりも自分の誕生日よりも、愛しい恋人のことを思い、確かなる思いを心に秘め、部屋を後にしたのだった。