第19章 ~淡き恋心とFaint memory~【徳川家康生誕祭】
織田の人質だった時代にほんの数回、ある女の子と言葉を交わした事があった。
それよりも織田信長、その人にかなり厳しい特訓なるものを受けて、その事しか記憶に残ってなかった。
それから今度は今川の人質となり、その後織田信長が今川家を滅ぼし、それから一国一城の主『徳川家康』として織田信長の天下布武を成すために同盟を組み 日々すごしている。
そして、その織田の家にいた時にほんの数回、言葉を交わしたのもわずかなくらい、その時の記憶は奥底にしまい込んでいた…。
まさかその時の記憶が思い出すことなどないと思っていた……。
惹かれあった相手がまさかその相手だなんて……。