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~恋の花が咲く場所~短編集☆彡

第18章 貴方のトリコ


「あれ・・・なんでここに・・・うっ!」





起き上がろうとした瞬間にズキン身体に痛みを感じた。











「おはよ。目が覚めた・・・?まだ寝てなきゃダメ。」





「い・・・え・・・やす?」


お針子の子が自分が倒れたと知らせてくれここへ運ばれたと。


「まだ・・・熱あるから。」

ズキンと痛む頭・・・そして思い通りに動かない身体。

布団で横になった状態でも、それでも家康が少し怒っているのはなんとなく察した。

ちょっと素っ気ない態度に、いつもよりトーンの低めの声。

痛む頭と身体・・・
横になったまま、私の隣で何か作業をしている家康の着物の端を掴んでみた。





「ごめん・・・」







「なんであんたが謝るの。」








「だって・・・」



・・・・・・・・・



・・・・・・・・・







ほんの少し・・・









その少しの沈黙がとても長く感じた・・・
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