第18章 貴方のトリコ
ふと枕元に目をやると家康らしい字で文が・・・
【おはよ。今日は城で仕事があるから先に行くけど、早く帰れると思うから、夜は久しぶりにあんたの事甘やかさせて。】
(もう・・・)
愛しい人の文に暖かい気持ちになりながら、身支度を済ませ安土城へ。
(お城に行くなら一緒に行きたかったな・・・)
一緒に暮らしていても顔を合わせる事が最近は少ない・・・
だから少しでも一緒に居たかった…
そう思いながらも、城で会えたらいいなぁ…と淡い期待を込めて城へ向かった。
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お城の針子部屋で作業をするも、だんだんと身体の異変を感じ始めていた。
『やっぱりなんか変かも・・・?』
少し休憩しようと思い、お茶を手に取ろうと思い立ち上がった瞬間・・・・・・
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目が覚めたら安土城の以前自分の為に宛てがわれた部屋だった。