第17章 ~恋人は先輩パティシエ☆秘密のケーキは甘さ控えめ?伊達政宗
「ちょっとこっちへ来い。」
少しして唇が離れたと思ったら、そのまますぐ近くの路地裏へと連れていかれ、壁に背中を押され、顔の横にぴったりと政宗の腕が来た。
「政宗・・・どうしたの・・・?」
「お前が綺麗過ぎて、今すぐ歌恋が欲しい。」
「えっ・・・///」
政宗の瞳は冗談でもなく本気の顔。
いつも求めて来る時はちょっといたずらっ子見たいな顔だけど、こんなに真剣に見つめられたら吸い込まれそう・・・。
返事をしようするも上手く声が出せずにいると政宗の片方の手がもっと政宗に近づくよう頭の後ろに回された。
「んぅ・・・っ」
(お酒のせいかな・・・政宗のキスいつもより熱い・・・、キスだけで力が抜けそう・・・。)
政宗のキスに応えようと、ローヒールだけど、それでもいつもは届かない政宗の首に自分の腕を回した。
「んっ・・・はぁ・・・。」
唇と唇が離れて、再び見つめ合うと政宗が急に上着を脱ぎ出した。
「ん、これ、羽織ってろ。」
パサっ・・・
「ふふ、政宗の香りだ・・・」
背中が痛くないように、寒くないようにと気遣ってくれるさり気ない優しさ。上着からは政宗の香、ケーキの材料など様々な香がふわっと香る。
車までそう遠くないのに・・・と後から考えるとそうだけど・・・
この時は、ちょっとしたスリル感とお酒の力?もあって政宗と“この時”を過ごしたかった。
チュッ・・・
おでことおでこをくっつけて軽く鼻筋にキスを落とされるとそのまま政宗が首筋あたりまで唇を這わせ、少し空いたシャツの胸元にたどり着くと噛み付くようにキツく吸い付いた。
「あっ・・・ん!」
「歌恋の肌甘いな。」
「そんな事・・・あんっ!」
少し開いた胸元に紅い華が咲き、そこから手際良くシャツのボタンを外されると、撓わになった胸元にもう一つ紅い花びらを付けた