第15章 【KAGUYAHIME~かぐや姫~】
(無理をさせ過ぎたか・・・、仕方ない、お前が煽るから歯止めが効かなくなったのだからな。)
久しぶりにゆっくりと二人きりの時間を取ろうと思い、早く政務を切り上げるも結局は歌恋をただひたすらに求めてしまった。
そっと新しいネグリジェをベッドの隣に起き、布団をかけるとランスロットも軽く気だるげな、だが薄ら気持ちよさすらも感じているその身体を休ませた。
隣で眠る愛しい妻の姿に、優しげな眼差しを向け、汗で張り付いた髪をそっと拭い、その額に優しく、愛おしそうにキスを一つする。
『おやすみ歌恋、愛している・・・』
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ランスロットの欲望を受け入れようとした時に、歌恋はランスロットにこう言ったのだった。
『そろそろランスロット様との愛の結晶が欲しいので、壊れるまでランスロットの愛を下さい…///』
そして、ランスロットの欲を放つ前にも・・・
「たとえぐちゃぐちゃに壊れても、私の中をランスロット様の愛でいっぱいにしてください・・・」
そう言われてタガが外れたようにこれでもかと言うくらいに歌恋の中に欲を放ち、その願いを叶えようとしたのだ。
妻となり、今まで以上に自分を支えようとするその姿に愛おしさは日々増すばかりで、すぐにでも子どもは欲しいと思ったが、二人の時間も少しは欲しいと控えていたが・・・
(そろそろ歌恋・・・、お前が望んでいるそれを叶えてやりたいものだな・・・)