第14章 秀吉birthday*世話焼きは世話が焼ける?
お見合いも終盤に差し掛かり・・・
「あの、出来れば歌恋姫と二人きりで話がしたいのですが、いかがでしょうか?」
照臣が光秀に問いかけて見る。
「残念ながら姫の体調があまりよろしくないようなので、また日を改めさせて頂けませんか?」
「そうですか・・・、ほんの少しでも良いのですが・・・」
(どうしよう・・・なんか身体が熱くなってきた・・・、変な感じがする・・・)
「歌恋・・・大丈夫?」
「えっ・・・あっ・・・」
家康が耳元で小声で話しかけると、歌恋からいつもより甘美な声が漏れた。
(耳元で話しかけないで・・・、なんか変なの・・・)
「顔が赤いですが、もしよろしけれうちの屋敷で休まれて行きますか・・・?」
「べ、別に・・・」
話そうと思っても上手く声が出せず、どうしたらいいか戸惑っていると・・・
『申し訳ありません。姫は風邪を召されているようなので、これで失礼します』
「えっ・・・?秀吉さん・・・?」