第14章 秀吉birthday*世話焼きは世話が焼ける?
その日から3日経ってようやく秀吉と会え、秀吉が歌恋を呼び止めあの日の事を話をしようとした。
「あぁ、なんだ・・・、誕生日に一緒にいられないと話したら、中々離さなくてな・・・。」
「ふーん。」
「悪いと思ってる。」
「もういいよ。」
「えっ?」
「どうせ、秀吉さんは私よりもああやって大人の女の人がいいんでしょ!私はあの人達みたいに大人の女性には程遠いし、どうせ妹のまましか見れないんでしょ!!」
「な、なんだよ!いきなり言い出したと思ったら・・・!」
「だってそうでしょ?!女の人達に囲まれてデレデレして、誕生日には私と逢瀬に行く約束してくれたのに…!」
「別に・・・、あいつらと逢瀬の約束をした訳じゃ無いだろ!」
「もういいよ!あの時、私しかいないって言ってくれたのは私をだく為の口実だったんでしょ!」
(なんだ・・・、言いたいのはこれじゃないのに、まるで家康だな・・・ちくしょう!)
騒ぎを聞きつけて様子を見に来たのは家康と光秀。二人から見えない所で様子を見ている事に。
「珍しいな・・・二人が喧嘩なんて。」
「全くめんどくさい…」
二人がボソッとつぶやくとそれと同時に・・・
「お前だって、あの時家康と一緒に居たのはどうなんだよ!」
「えっ・・・」
「お前だって一緒じゃないか・・・」
(違う・・・こんなんじゃない・・・。)
「っ・・・痛い・・・。痛いよ・・・」
秀吉が歌恋の肩を掴んで壁に思い切り押し倒す様な格好になり、歌恋が痛がるもそれは秀吉には届かず・・・
「んっ・・・?!」
その拍子に思い切り口付けをするも・・・
「・・・っ、知らない・・・」
「えっ・・・」
ーパーン!!ー
「「もー秀吉さんなんか知らない!!」」
秀吉の頬に思い切り歌恋が平手打ちをし、乾いた叩いた音と、歌恋の涙声で言った言葉が廊下中に響いた。