第13章 秘密のバレンタイン♥️ 家康×現代
部屋に入ると荷物が既に置いてあり、お願いして一緒に預かってもらっていたチョコが冷蔵庫に入っているとメモが歌恋のキャリーに貼り付けてあった。
(ちょうど今部屋にいないうちに・・・っと。)
病院から電話があり、その話を聞かせないようにと奥のベッドルームに家康が行ってるうちに冷蔵庫からチョコを取り出し、家康の帰りを待つ。
(今年は政宗に教えて貰ったし、家康ごのみのものだから喜んでくれるかな?)
部屋に置かれているソファーに腰掛け、解けないようにそっとチョコを持ち視線をそこに落としていると・・・
『お待たせ。』
奥のベッドルームから家康が戻り、声を掛けて来たタイミングで立ち上がり
「はい、これ。バレンタインのチョコ・・・今年は家康好みのものだと思う・・・///」
「っ・・・あ、ありがとう。開けていい?」
「うん・・・」
綺麗な翡翠色の光沢のある箱に白い太めのリボンが十字に巻かれ、中央で二重にリボン結び、サイドに三つ葉と四つ葉のクローバーが描かれている。
そのリボンを丁寧に解き、蓋を開けると・・・
「すごい・・・。」
丸い形のチョコに赤や黄色のチョコで模様が描かれたものと、可愛らしい星やハートのカラースプレーが散りばめられたチョコ、抹茶のパウダーがかかったチョコ、赤のツヤツヤ輝くハートのチョコの4種類が中に入っていた。